書籍紹介

数学おすすめ問題集(数学は暗記だ、青チャート、細野真宏シリーズ)

大学受験で数学が必要な人(共通テスト、国立レベル)向け

1位:和田式 要領勉強術 数学は暗記だ! 増補2訂版 

著者:和田秀樹

読了:2時間から2時間半

対象:国立大学受験を考える人

和田秀樹
  • 灘高卒、現役東大理三卒。
  • つまりは神童であり、普通の人ではないです。
  • 受験専門の本をたくさん出版しています。いずれも独学を推奨しています。和田秀樹信者になってしまって全てを真似ると、凡人は破綻するので要注意。
  • 現在は精神科、受験アドバイザー。

最大のメリットは青チャートの使い方を解説

青チャートを解く前に必読の一冊。

数学は暗記か?

数学は暗記だ!という題名に、反感を持つ人はいるかもしれない。

しかし、非常に本質を捉えた名言です。

数学は閃きだ、センスだ、感覚だ。という面は確かにあります。

和田秀樹氏は暗記だけでいけると断言していますが、それも極論だと思います。数学的センスは確かに存在するようにも思います。和田秀樹氏の意見は、灘卒、現役理三の神童ならではの意見だなと思います。

高校時代でも、周りにはとても勤勉とは言えない人でも数学の成績だけいい人も結構いたのではないでしょうか?

英語と比較して、センスが大きく左右する分野であり、しかも受験において、数学は大部分を占めるので悩んでいる人は多いでしょう。

この本は受験数学をいかに効率よく克服するかの一つの答えを示していると思います。

現に私はこの本が無ければ、医師になれなかったかもしれないと思うほどこの本には助けられたと思います。

数学は暗記だ!を読んでいなければ、数学をどの様に勉強していいか分からないまま、いろいろな問題集をつまんで、最終的にいろいろなパターンをきちんとマスターできないまま、模試でもいい点の時と悪い点の時、安定することはなかった様に思います。

コンセプトと使いかた

  • 解説が詳しい例題に絞って解いていけば全ての受験数学に必要なパターンを網羅できる
  • 90分を一コマ。
  • 90分間で例題をひたすら解く。
  • 最初から解けた問題は、日付と最初から解けた旨を記載し、以後はその問題は復習の時はskip。
  • 解けなくても、長々考えるのではなく、10分ほどで分からなければ解答を見て解答をよく読んで理解し、日付を記載。
  • 解けなかった問題は翌日、さらに1ヶ月後ぐらいに再度復習。
  • 翌日の復習の時や一ヶ月後に解けなければ、再度日付を記載して後日に復習。

先の見えないまま中途半端な数学の問題集を解くぐらいなら、「数学は暗記だ」のようにはっきりと正当なゴールを設定していることがポイントです。

ころころ

私は数学は暗記だ!と青チャートで医学部受験に成功したと思っています。

2位:青チャートシリーズ

青チャートは長い歴史があり、受験参考書としては王道中の王道です。

問題数は多いですが、例題をマスターすればほとんどの受験数学のパターンが網羅されている安心感があります。

数学が安定せずに、何をやろうか迷っている人は、覚悟を決めて青チャートをマスターすることをまずはオススメします。

1位に挙げた「数学は暗記だ!」の本は、副題が[受かる青チャートの使い方]となっています。

1位の本は問題が載っている、とかではなく、青チャートをどう使えば効率的かを書いている本です。読むのに時間はかからない本なので、青チャートを学校で導入されていたり、検討している人は青チャートを始める前に合わせて「数学は暗記だ!」も読みましょう。

数学が得意である程度センスに自信がある人でも、抜けているパターンの問題は絶対にあると思うので、ほとんどの人は青チャートは有益だと思われます。

3位:細野真宏の本当によくわかる本シリーズ

著者:細野真宏

対象:数学が必要な受験生全般

分野によってシリーズ別になっています。

どのシリーズも本自体は分厚いですが、絵が多いし、口語体で字も大きいので、読むのにはそれほど時間がかかりません。

例えば微分を初めて習った高校1年、2年生でも授業で分からなくても「細野真宏の微分が本当によくわかる本」を解けば授業をぶっちぎるぐらい得意になると思います。

ですので、高校生は中間テストや期末テストなどの定期試験のたびに本シリーズを購入していくことをオススメします。

私はすごく好きだったので「細野真宏の本当によくわかる本」を全シリーズ購入して一通り解きました。

特に行列(数学Cの分野、旧課程なので今は不要)は細野本のおかげでマスターできました。

ある分野を基礎から応用まで解ける様になる様にうまく編集されています。

絵や字が大きいので、分厚さの割りには時間をかけずに読むことができる。

まだ読んだことがない人は、苦手なテーマや定期考査の出題範囲のテーマだけでも1冊試してみてはいかがでしょうか。

分野ごとに買い進めていけば数学の苦手意識が減っていくことだと思います。

4位:解説がスバラシク親切な頻出レベル 理系数学

著者:馬場敬之

対象:国公立大学数学が必要な受験生

   どちらかというと既にある程度

大学受験レベルでは知名度はやや劣るかもしれないが、鮮やかな解法を分かりやすく解説している良書である。

大学生向けの本も多数出版されているので、大学生の知名度はそれなりに高いらしいです。

「解説がスバラシク親切な頻出レベル理系数学」全ての問題を最初から解く、という使い方は時間が足りずにできませんでした。

ピンポイントでテーマ別に解いて、解説を読むようにしていました。

最終的にはほとんどの問題をチェックしたように思いますが、私の使い方としてはピンポイントで好きな問題を解くようにしていました。

ちなみに「解説がスバラシク親切な頻出レベル理系数学」は大学生向けの本を多く出版しているということもあり、センスのある解き方、鮮やかな解き方を解説している傾向があります。

スッと理解できるところは採用できますし、数学のセンスが鍛えられて幅が広がります。

「細野真宏の本当によくわかる本」をテーマ別に網羅することをオススメしたいところですが、時間がない人や、別の参考書にも手をつけようと思っている人はぜひオススメしたい1冊です。

文系用の頻出シリーズもあるので、参考にして欲しいです。

ランキングは1位から4位。

後は模試や学校、予備校の課題をこなせば、かなり数学の力は付くように思います。

大学への数学シリーズ(1対1対応)は私には合わなかったので、ここでは取り上げていません。