2020年2月5日に日本テレビ系『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』で、放送された回が、視聴者リクエストNo.1に輝いた感動VTRになりました。22歳の若さで大腸がんステージⅣを宣告された花嫁の結婚式に、視聴者から「涙が止まらない」といった声が寄せられていて、1年後の2021年2月に再放送されました。
2020年2月にリアルタイムで放送を観て、すごく感動的でしたのでブログに書きました。
プロポーズのシーンや結婚式、花火大会など感動エピソードが多数ありました。
あれから1年、のどかさんは抗がん剤治療を受けながら定期的にインスタグラムをあげています。
子供が産まれた
大腸がんの抗がん剤は日進月歩の領域で、10年前と比べてもよく効く薬が開発され、種類も豊富になりました。
2020年12月にも新薬のビラフトビ、メクトビも認可されました。
とにかく治療効果が改善し、長期生存例が多くなりました。
数年前なら助けられなかった人でも、抗がん剤のおかげで助けられることもそれほど珍しくないと言っても過言ではありません。
抗がん剤はがん細胞を攻撃し、殺傷したり増殖を抑えたりする治療法ですが、がん細胞に対する殺傷能力に優れる一方、腸や皮膚、毛根、骨髄など、活発に増殖する正常細胞にも影響が及びやすいというデメリットがあります。
特に正常細胞の中でも増殖が活発な生殖細胞や小腸粘膜、骨髄などが抗がん剤の副作用を受けやすいです。
ですので、個人的には子供が産まれたと知ったときはすごく感動しました。
抗がん剤の継続
先日FOLFOXを1クール投与したようですが、ロンサーフに切り換えたようです。
ロンサーフは下のフローチャートの中ではFTD/TPIに分類される薬です。
私も処方することが非常に多い薬の一つですが、個人的な印象ではFOLFOXやFOLFIRIと比較すると副作用は若干楽なイメージを持っています。
ちなみにこのフローチャートの中に2020年12月に認可されたビラフトビ、メクトビは入っていません。
他にもKRASG12C阻害薬 sotorasibも入っていないし、Checkmate142の試験結果も組み込まれていません。
まだまだロンサーフも始まったばかりで、これからも医学は進歩します。
頑張って欲しいと思います。