キングオブクソ株のソフトバンク(9434)上場日から2週間ぐらいの体験談
IPOを買うときは少しぐらい自分でリサーチしよう。
ソフトバンク(9434)
2018年12月19日にソフトバンク(9434)が新規上場(IPO)した。
IPO時に購入した1200万円分 (証券マンAに乗せられた)のソフトバンク (9434)は、上場当日は右肩下がりに下がって行った。
その時は「あらあら」ぐらいの心境であった。
呑気なものである。
昼頃に電話がかかってきた。
「今すぐ全部売ってさらに下がったところでもう一度買い直しましょう。」
その日のうちに50万以上の損失を確定させてさらに下がったところを買い直すということを提案してきた。
仰ることはよく分かるが、さすがの私も
「証券マンの手数料の利益どんだけ?」と感じた。
あと「まだまだ下がると思っているということか」
「あつかましい提案、よくできるな」
トレードに慣れてなかったし、仕事もあるし、ゆっくり考える時間もないので日はトレードをやめた。
実際にその時に全部売ってさらに買い直し、という作戦をもありだったかもしれない。
しかし、証券マンを通して取引をすると売り買いを入れると売買代金の1%以上は確実にかかる。
1200万を売買して100万円近い金額の損失を確定させて、さらに15万円以上の手数料を払うことになる。
ちなみに楽天証券、SBI証券では1000円ちょっとの手数料だろうか。少なくとも1万円ということはないだろう。
舐めてるのかと聞きたくなる。
デイトレードは慣れていないのでさすがに心理的に抵抗があった。
よく聞く様に、株は損切り(ロスカット)が難しい。
まさにその通りだった。
上場 (2018/12/19)から年末まで
年末頃には塩漬けにすると決めていた。
トレードで悩む時間がもったいない。うまくトレードする時間もない。
しかもソフトバンクが潰れることもないだろう。
もともと長期保有目的で買うと決めていた (高配当株である)。
なので、予定が狂ったわけではない。
自分ではその様に納得させた。
もちろん、IPOで買わずに少し様子を見てから買っていたら100万以上の利益が出せていた。
すごい機会損失だが、これは戒めにしようと思った。
2週間ぐらいで一時持ち直したかと思われたが、2019年の年明けからも右肩下がりで1200円台まで下がり続けた。トータルの含み損は200万以上。
塩漬けだ。
別の証券マンCに聞いた話
実は主幹事の野村證券の初値予想を出していたらしい。
販売価格1500円に対して予想は1450円。
売る前からそんな予想だったとのこと。
プロの証券マンAが知らないわけがない。
教えてくれなかったんだなと思った。
確かにそれだけで初値を割ると決まったわけではなかったし、わざわざ教えることでもないと思う。
ないと思うが、自分の顧客のためなら教えたくなるのでは?
なんて甘いことを考えてしまう。
ちなみに我々医師は、患者に不利益になりそうなことを勧めることはあり得ない。
もちろん、患者が検査を受けようが、手術を受けようが我々の給料は変わらない。
それよりも仕事が増える。たとえ仕事が増えようが、残業になろうが、休日出勤になろうが、患者がベストな方向に提案をする。
その提案だって、一人よがりのものではない。
ガイドラインに沿っているか?
複雑であれば上司や同僚、他科の専門家に相談する。
私個人としても、不利益なことを勧めたことなど一度もないと断言できる。
おそらく、私が一緒に仕事してきた同僚、先輩、後輩もそうだと思う。
患者一人一人のことを考えて、ベストと思う検査、治療を提案しているつもりである。
そういう意味ではアメリカの様な医師の歩合は良くないのだろう。
医師も一人の人間である。そのつもりはなくても、知らず知らずに患者優先を第一としていたものが長い時間をかけて少しずつ自分の利益優先にならないとも限らない。
医師が、今週これだけ手術したのに、1件も手術してない他の医師と給料が同じなんて納得できない、などと冗談交じりで愚痴を言っているぐらいがちょうど良いのかもしれない。
結局、投資に関していうと、やはり甘く見ていた。
証券マンからみると、医師は金融の知識が少ないし、小銭を持っているいいカモなのだろう。
ちなみに初値予想を教えてくれた証券マンCは
「主幹事がそんな予想をしているなんてダメだろう」
なんて言っていた。業界ではそんな話になっていた様である。
業界の小話。