大手証券会社の営業マンの言うことは聞かないほうが良いです
大手証券会社の営業マンに相談したらどんな風に株を勧められるかを体験談を書きます。
ちょうど2年ほど前に投資を始めましたが、ちょうどその後にソフトバンクの新規上場があったので、その頃のことを振り返りながら書きます。
ソフトバンク(9434)
一時期のWe Work問題で株価が下がった頃を思えば、最近好調のソフトバンクグループ(9984)。
その子会社の携帯会社のソフトバンク(9434)が過去最大規模の新規上場したのが、2018年12月。
証券口座を開設して間もない頃だった。証券マンは当時、凄い勢いでそのソフトバンク(9434)を薦めてきた。今思えばいいカモだった。
医師は金融の知識が低い割には貯金がある傾向が強い。
しかも頭脳には自信を持っている。
本業が忙しいので投資には手を出さないが、心のどこかで本気で投資を勉強したら勝てると思っている傾向があるのではないか。
とにかく、そういう属性は証券マンにとってはやりやすいだろう。
大手証券マンA
その証券マンは個人的な友人Bの紹介だった。友人Bは生命保険会社の営業マンである。
歳も近いので、証券マンAは友達の友達。と自分では思っていた。
証券マンAは営業成績優秀で海外生活歴あり。メインの支店で勤務しているのでお得商品は彼を通して購入できる、担当は成績優秀者が良い(友人B談、事実かどうかは不明)
後から振り返るとIPO初値予想のサイトでもDランクであったし、少し調べたら買わないほうが良いものだった。知識がないことが災いした。そもそも、証券マンAは友達の友達、ぐらいに思っていた。よって詐欺に近いものを勧めるとも考えにくいと思っていたので軽い気持ちで1200万円分を購入することとした。
証券マンAのソフトバンク(9434)のIPO時の説明
- 孫正義のドル箱、秘蔵っ子で大事にしている。
- 配当性向85%でお得ですよ(??)
- 購入手数料はソフトバンクが払ってくれているのでお得です(IPOは当前)
など、どれも説明聞いて、ふーんそんなもんかな。
よく分からんけど買おうか。ぐらいの気持ちで購入してしまった。
株分からんし、変なものを勧めたりしないだろう。ぐらいの感覚である。
信用していた。
結果は購入額1500円で初値は1463円。そこから右肩下がりに下がって1200円台まで低下した。ここまでの下がりは誰にも予想できなかったことかもしれないし、2018年の年末は確かに、日経平均が20000を下回る地合だったのである程度仕方のないことだったと思う。
他にも今なら絶対に買わないであろう投資信託を勧めて来てそれなりの額購入した。
購入手数料3%, 運用コスト1.7%, 中途解約手数料 0.5%程の商品である。
投資信託の相場を知らなかったので、これも深く調べずに300万円分購入してしまった。
少しググるぐらいの手間を惜しんでしまった自分の責任である。
勉強するにもまずは実践。実践に勝る勉強はないからとりあえず、損をしてもいいから買おう。こんな思考回路だった。
投資は自己責任
今考えると、こんなものを意気揚々と勧める神経が信じられない。
証券マンAは一応はプロではあるのでソフトバンクにしろ、私に勧めた投資信託にせよ、自分では買わない様なものばかりだろう。
投資は自己責任というのは、投資家なら一度は耳にする言葉だろう。
少しネットで調べればこれらの商品がハズレであることはすぐに調べられたはずである。
特に、ソフトバンクのIPOの初値予想は当時ネットで話題になっていたはずである。
今でこそだが、投資をするなら楽天証券もしくはSBI証券の2択で間違い無いと思う。
友人に恵まれ過ぎていた
投資について少し勉強しながら自分の購入したものがハズレだったことに気付いた。散々証券マンAについて書いたが、恨んだこともないし、今も連絡は取っている。しかし、客観的に分析して信用できる人物ではないことは確実である。
私は大学生になってから、医者として働いて今に至るまで友人に恵まれたと実感した。
なんとなく、ハズレを引かされたことに気付いたときに思ったことである。医大生、医師の同僚や上司、後輩で自分のノルマのためにハズレ商品を売りつける、ということ自体を想定していなかったし、想像もあまりしていなかった。
もちろん証券マンAもハズレを売りつけている意図はないかもしれないが、プロなのだから薄々は自分の勧める商品よりネット証券で買ったほうがいいことぐらいは気付いていると思う。
職業に対する偏見なのかもしれないが、証券マンはこれまでの自分の人生の友人とは違う属性の人たちなのだと実感した。プライベートで知り合ったわけでもないので当然かもしれないが、ノルマのためにやる仕事というのは難しいものだと感じた。
医師という仕事はどれだけ働いても給料はさほど変わらない。それでも懸命に働いているのだが、幸せなことなのかもしれない。
投資を通して、感じたことである。