大腸カメラの下剤ってどんな感じ???
大腸カメラの前処置(特に下剤)実際に飲んだ体験談
年度末に大腸カメラを受けました。
知り合いの消化器内科医師にしてもらいました。
医療従事者も、新年度までに時間があるし、大腸カメラはコロナショックで内視鏡室が空いていると思うので、内視鏡室と相談しましょう。
件数が減っているので、案外喜ばれる様な印象です。
大腸カメラを受けるメリット
とにかく大腸がんをほぼ完全に予防できます。
今回私がカメラを受けた結果、異常がなしだったので、むこう3年から5年は大腸がんで死ぬことはないでしょう。
臨床をしている感じでは、30歳代の大腸がん(進行癌)は結構ざらなので、新年度に向けて大腸カメラを受けました。われわれ医師が大腸癌イレウスで救急で病院搬送、なんてのは日頃の怠慢だと個人的には考えています。
大腸カメラを受けるデメリット
感想(下剤)
一番しんどいのは下剤です。
下剤を2L程度飲む必要があります。
2Lは予想以上に辛かったです。
モビプレップの味が濃くて少しなら飲めますが、2Lは30歳代の私でも無理です。
普段患者さんに勧めときながら2Lは無理だなとわれながら思いました。
2Lというのは絶対ではなくて、便が綺麗になって、便が透明な液体になるまでの目安ですので、人によってはもっと少なくても大丈夫なことがほとんどです。
実際にモビプレップを飲みました
当日の朝から何も食べずに13時からモビプレップの内服を開始しました。
受付の奥を見ると、モビプレップが2Lのうちの500mlだけ残っているものが3袋ありました。
つまり、3人の患者さんが2Lを飲めずに残したということです。
しかし、別の見方をすれば、2Lも飲まなくてもほとんどの場合は大腸は綺麗になる!
ということです。
わざわざ新品を開けるのも勿体無いので、捨てるはずの500ml3袋をもらって飲み始めました。
ここはお世話になっている病院に貢献できたのではと思います。
- 13:00 400mlをほぼ一気飲み。次のコップに400ml注ぎましたが、飲む気がしない。途中、水もチビチビ飲みました。
- 13:20 合わせて800ml飲みました。
- 13:30 トイレ1回目 水っぽい便がジャーっと出ました。少し気持ちいぐらいドバッと出ました。
- 13:40 トイレ2回目 さらにジャーっと。この時点でかなり綺麗になっていました。(もう飲まなくてもいいのでは?)
- 14:00 合わせて1L。吐き気あり、気持ち悪くなります。
- 14:15 トイレ3回目 さらにジャーっと。さっきとあまり変わらず。
大腸カメラをしてくれる医師に報告しました。
1L飲んだら、もう綺麗になりましたよ。
大丈夫じゃないでしょうか。
多分もう大丈夫だけど次もう一回トイレ行って綺麗ならやりましょ。
- 14:40 トイレ4回目 マジりっ気なしの綺麗な、透明。この時点で検査用パンツを履きます。
- 15:00 検査開始。ドルミカム3mgで鎮静。寝ている間に終わりました。
- 15:15 終わりましたよーという看護師さんの声で目覚める。
下剤(前処置)の感想
通常の前処置
- 前日 検査食+マグコロールPとプルセニド2錠
- 当日 朝から絶食で2リットルのモビプレップ 午後から検査開始
特に病気がなくて若い人(40歳前半ぐらいまで?)ならばそこまで必要ないでしょう。
ころころ(私)の場合
- 13時からモビプレップ1Lで15時から検査が開始
- 前日の夜は豚丼(特に食事には気をつけていない)
感想
素直な感想は前処置から検査終わりまで、思っている以上に楽な検査でした。
若い人なら朝少し早めからモビプレップの内服を始めれば午前中に検査開始できるでしょう。
私の場合はモビプレップを1Lから1.5Lも飲めば十分でした。
今まで受けないといけないと思いながら受けずにいたのですが、もっと気軽に受けていればよかったです。
大腸カメラの下剤が気になる人はとりあえず受けることをおすすめしたいです。
しんどいですが、2リットルも飲まなくても、ほとんどの人は大丈夫なはずです。
どこで受ければいいのか?
最近の消化器内科ならどこの施設もみんな変わらないぐらい上手なのでどこでもいいと思います。
仮に何か大きな病気が見つかったら市民病院など、規模の大きな施設に紹介してもらいましょう。
鎮静をして寝ている間に検査が終わった場合は当日の車の運転は出来ないので注意が必要です。
- 家の近く
- 鎮静あり
- トイレが綺麗
- 待合室快適(雑誌が豊富、テレビあり、wifi繋がる)
費用
保険診療3割負担で6720円でした。
個人的にはこれで大腸癌のリスクが軽減できると思えば安いのでは。